JA東京植木視察研修

2008.6.15(日)~16(月)

15日午後

1 三重県鈴鹿地区植木生産状況視察

中島農園㈱の中蔦社長の案内で鈴鹿市石薬師町、深溝町ほか一帯を車にて視察

サツキ、ツツジは一時の三分の一にまで生産が減り、植木屋以外の生産者はお茶栽培に転じている。(中嶌社長談)本年植えつけたばかりの畑は多いが、本年出荷向けサツキ畑は少ない。大きめサツキ、前年売れ残りは皆無。一時に比べ、コンテナ生産が増えサツキ、ツツジもポット生産(ホームセンター向け)、が多く見られた。圃場潅水設備(井戸)が整い、コンテナの中木類も多くなっているが、コニファー類は出荷適期を過ぎ、ややふけたものが見られた。


鈴鹿特産の三重サツキ圃場

サツキ、ツツジのポット生産圃場

増殖施設(プラグへの挿し木)

コニファー等のコンテナ栽培

出荷中のシマトネリコ(腐織布コンテナ苗)

アベリア品種もの、洋種カナメ(ポット)

2008.6.15(日)~16(月)

16日 午前

2 赤塚植物園 三重県津市(藤森社長室長の案内で、安濃農場、本社パビリオンを視察)

赤塚植物園の最近の儲けのほとんどはFFC水で愛知博覧会でも果敢にパビリオンを出している。

社長の赤塚充良氏は洋ラン、三重のサツキ、洋種カナメ、その改良種のミエカナメなどを手がけ三重の植木産地を作った。ランから発展させたバイオ技術、特に木質系の組織培養技術は日本一である。

現在はシャクナゲやカルミヤのバイオ苗、ミエカナメの挿し木苗をホームセンター向けやFFC水の購入者への販促に使っているという。農場のミエカナメの母木はゴマ色斑点病と思われるものに罹病していた。

最近国内では生産が非常に少なくなったカラジウム鉢生産(タイの農場で生産したもの)が目を引いた。


安濃農場 ミエカナメ挿木苗

安濃農場 シャクナゲ(バイオ苗)

消費者や高齢者のためのFFCユートピアファーム

愛知博で使用の立体展示や熱帯植物展示がある

赤塚植物園オリジナルの熱帯スイレン(輸送?)

FFCパビリオン内 園芸植物売り場

16日午後

3 松阪農業公園ベルファーム

ウエストパーク内 焼肉レストラン Mow&Buu にて昼食後視察

  • 平成9年から着手
  • 43haの基本設計
  • 12年23ha実施設計
  • 14年工事着手
  • 15年管理運営組織
  • 16年4月開園
  • 総額50億4千万円
  • 用地取得費13.7ha

当初管理者は(財)ベルファームで18年度まで管理
19年度から指定管理者
㈱松阪協働ファーム

 

    【構成】

  • JA松阪
  •  松阪飯南森林組合
  •  NPO三重スローフード
  •  ㈲農業法人モクモク
  •  ㈱第三銀行
  •   資本金420万円

19年度から 目玉のイングリッシュガーデンを無料化(700円⇒0)するとともに約1億6千万かけてファーマーズマーケットの建設とレストランをリニューアルし、20年度からはフィットネスクラブを展開(入会5000円、月会費3000円) 借入金1億6千万は5年で返済するという

職員は63名(アルバイト約40名)、植物管理は森林組合が担当、その他は直営(モクモク中心)

園長は30代前半の堀井恒志氏で、食育、緑育、健育の考えに基づき地元に根ざした展開を志向している。